視点は大きく

荘子の思想が大好きな僕。何せスケールが大きいから。いわゆる「無用の用」とかね。

 あるところに大木あって、これがまた大き過ぎて道がそこで曲がっている。邪魔だから切ってしまいたいけど、固くて切れない。切れたとしても曲がりくねっているせいで材木にも使えない。荘子さんよ、あんたの思想というのはそんなもんだろ。
 言われた荘子は答えて曰く、「真夏の暑い日に、そんな大木の下の木陰で昼寝をしたら気持ちええんちゃうの」と。
 
 あるところにバカでかいヒョウタンができた。余りにも大き過ぎて、酒を入れて持ち運ぶこともできない。でも、そのヒョウタンを縦に二つに割って、プカプカと湖に浮かべて、その上で昼寝したら気持ちええんちゃうの。とか。

ある種の拘りはカッコ良かったりすることもあるけど、大抵の場合は凄くつまんないことなんだよね。「人にどう思われるかじゃなくて、これが自分の生き方なんだ」って思うことが多い人、いっぺん荘子読んでみそ。