土曜日

昨日はちはるの結婚式であった。披露宴は4時半スタートということだったので、朝はゆっくり寝て、起きてから温室へ行き、スーパーに寄って祝儀袋を買い、昼飯を食い、着替え、もちろん嫁に貰ったネクタイを締め、2時半頃に家を出る。会場に着いたのは4時前で、余裕だと思っていたのだが、会場である筈のホールまで行っても誰も見当たらない。おやと思って出席予定のジョージア仲間に片っ端から「誰かもう着いてる人はおらんのか」とメールを送信したら、しばらくして「もう始まってますよ!」の返信。・・・え、どういうこと?

会場のホールはやはり閑散としている。と、あらぬ方向から人がワラワラとやってきた。連中も僕を見つけて口々に言う。「けんさん、何やってんですか。もう挙式終わっちゃいましたよ!」。 

え、何それ意味わかんないんだけど。

「招待状の封筒にこれも一緒に入ってたでしょー?」と見せられたのは、名刺サイズのもう一つの招待状。「出来れば挙式にも参加してください。3時集合でお願いします」。

え、何それ、そんなの見たことないぞ。

「私も今日になって気付いたんですけど、けんさん、封筒の中に残ったままにしてるんじゃないですか。」

披露宴の招待状と一緒にそれも同封されてたの?まじで?

「ほんと。とりあえずけんさんの坊主頭を目印にしたらみんなと会えると思ってたのに、いないし!」
「いちばん目立つはずのけんさんがいないってことは、もしかしてけんさんが神父になって出てくるサプライズ企画があるんじゃないかと期待してしまいましたよ!それも何故か片言の日本語で喋る、とか」

よーするに、僕がちはるの挙式をスッポカしたってこと? やっちまったー!!

「しかしよりによってけんさんがいないなんてねー」
「まさかねー」

みんな普段僕にやられていることを、ここぞとばかりにやり返してきた。まーそーゆーこともあるってー

披露宴の方は泣けるところもあって、良い結婚式だったなーと思う。新婦ちはるから、座席ごとに出席者へのメッセージが置かれてたんだけど、そこには「けんさんは私が出会った中で最も影響を受けた人かも知れません。私の価値観が全く覆されてショックを受けたこともありましたが、人生のターニングポイントでしたね」と書かれていて嬉しかった。出来ればどんな影響を受けてくれたのか、ショックだったことって何だったのかを聞いてみたいもんだ。野暮かも知れんけど。

2次会では皆が口々に結婚式っていいもんだねと言い、そのまま僕に向かって「けんさんどうしてやらないんですか」「みんなけんさんの結婚式に超期待してたのに」「そうですよ。やってください」「いつですか」とか言う。マジでー

まあそれはさておき、今までちょっと遠かったジョージアの仲間たちもだんだん東京に集まって来て、今年はもっと楽しくなりそうである。