自己評価について(或いは推薦書)
基本的に自己評価を書く機会があるのは学振のDCだけだと思うけど、よく「恥ずかしくなるくらい自分を誉めろ」とか言うよね。。でも、僕はその効果を全く信じていない。自分が審査員だったとして、「私はあれもできます。これもできます。努力も根性も誰にも負けません」みたいな文章、真に受けると思う?「そんなヤツどこにおんねん!」ってなるでしょ、常識的に考えて。推薦書もそう。昔の僕の上司はいつも「こいつは天下無双のスーパーマン!」みたいな推薦書を書きまくる人だったけど、あの人に推薦書を書いてもらったときは100%落ちた。いや、あの人に推薦書を書いてもらった人は、例外なく全員落ちた。まあ、もちろん他にも落とされた理由はあったと思うけど。
僕が推薦書を書くときは、「申請者は敬語も碌に扱えず、お世辞にも常識がある人間だとは言えません。しかしそれが却って功を奏するのか、長年同じテーマに携わってきた私には思いもよらなかったような仮説を閃くことがあるのです。昨年度刊行された論文も、最終的に彼のアイデアがブレイクスルーとなり、云々かんぬん」・・・みたいに書く。そういう方が、絶対にリアリティがあるでしょ。
自己評価も同じこと。知識でも技術でも、自分より優れた人は沢山いると思うけど、私にはこれができる!って書き方ができる人の方が、僕は信用できると思っているし、あなただってそうでしょう?