そういうもの?

先週、嫁が大学院時代の恩師に会いに行ったのだが、嫁が「シアトルで学んだことを活かせるような仕事に就きたいと思ってるんですけど、そういうのないですか?」と言ったら、恩師は「そんなの無理です。考えが甘すぎます」とピシャリと言われてしまったらしい。帰ってきた嫁に「けんくん、今日師匠にこんなこと言われたんやけども、そういうもんなん?」と言われて、一瞬「それは厳しい言葉やなあ」と思ったんだけど、すぐに思い直して、言った。

「いや、案外そんなもんちゃう? ぶっちゃけ、博士課程で学んできたこととか、ポスドク時代にやったテーマとかを延長して続けられるようなポストにタイミングよく空きがあるなんてことは少ないし、あったとしても、そのポストを競争相手から勝ち取るのって簡単なことじゃないもんね。むしろ、これまでとは毛色が違う分野に移ってみる方が面白いと思うで。何て言うかね、人間本気で取り組んで身につけたことって、思わぬところで役に立つのよね。逆に言えば、人間そう簡単には過去から自由にはなれへんってことやけども。だから違う研究に移っても、そういうことって絶対あるし、そのことに気付いた瞬間って、めっちゃ楽しいで。」

そう。違う研究分野に移ってみると「他の人たちとは違うバックグラウンドを持っている」っていうこと自体が、自身の強みになったりもするわけだしね。

だから今コレを読んでるそこのキミも、アズキの研究をやってみ(以下略