火曜日

案の定、今朝職場に復帰してみると机の上には書類の山が。メールボックスには要返信のメールと、ジャーナルの新刊アラートが大量に。午前中いっぱいで何とか方を付けたが、メロンゲノムの論文はアブストとマトメソをサラッと流して終わりにしてしまった。BACエンドが5万クローン分もあるなんてズルいぜ、どいつもこいつも。

午後は1号が出してくれていたデータ解析。。。をしようとしたら、データベースのサーバーがダウンして、僕がやりたい解析部分だけが動かない。何という嫌がらせか!というわけで仕方なく自前のデータベースをMacの中に構築して解析スタート。久々なのでマニュアルを参照しながら。。。ようやく慣れてきた頃にサーバー復旧、みたいなね。ちくしょう。

そしてパートナーとの打ち合わせ。研究プロジェクトの紹介文を書くんだが、当局からのツッコミが激しすぎてマジで萎えた。「高校生でも分かる文章を」と繰り返すので、かつて例がないほど平易な文章を書いてやることにした。

 今、世界の農地では塩害、旱魃、土壌の酸性化やアルカリ化が深刻な問題になっています。したがって、厳しい環境に耐えられる作物の開発が、農学の最重要課題だと言えます。そこで私たちはVigna属の植物群に着目しました。
 Vigna属とはアズキのなかまです。このアズキのなかまには沢山の野生植物があり、砂浜に生息するもの(耐塩性)、砂漠に生息するもの(耐乾性)、また酸性・アルカリ性土壌などの過酷な環境に適応したものが多数存在します。すなわち、アズキのなかまは現在の世界農業が抱える問題を解決に導く可能性を秘めているのです。
 そこで私たちは、アズキのなかま15種の全ゲノムを解読します。ゲノムとは生物の設計図であり、それらを比較することで「なぜその植物がその環境に適応できたのか」が見えてきます。このようにして得られた情報を整理しデータベースとして公開することで、今後の耐性作物の開発に貢献することを目指します。

ですます調っていうだけでも前例がないんだが、これ以上、少しでもどこかをイジれば絶対に分かりにくくなってしまうこと間違いなしだと思うので、何を言われてようがもう絶対に変えない。

これだけの文章を書くのに結局半日を費やしてしまい、結果的に1号の負担も増やしてしまった。失敗。明日も頑張るどー