土曜日

昨日は弟子がつくばに来たので、パートナーも誘って飯を食った。僕は結構人との思い出を大事にする方なんだけど、昔の実験の苦労話とかしてみたら、アイツめ、ほとんど忘れてやがった。全く、あいつはポスト・モダンみたいな時間の中で生きてるんだよなー。。。知ってたけどさ。
「コイツが卒論研究してたとき、僕が夜型で、コイツが朝型やったんで、24時間ずーっとPCR回しっぱなしで、2週間くらいで連鎖解析をやり遂げたったんですよ。けど最初の計画があんまりうまいこと行かんかったのもあって、連鎖地図が完成したときに、オレが『出来たぞ!』ってコイツの前に結果をだしたら、コイツね、ボロボロ泣いたんですよ」
「ほえー、そうでしたっけ?」
「ウソッ、もうオレだけの思い出なの!?」
みたいなね。

パートナーに向かって、
 弟 子 「内藤さんの印象ってどんなんでしたか?」
パートナー「いや本当に生物研では珍しいタイプの人ですよね」
 弟 子 「そうですよね」
  僕  「お前が言うか!」
 一 同 「大爆笑」

でもコイツはそういう奴なんだよね。コイツが現れると周囲に花畑が広がる。周囲がパッと明るくなる。僕もみんなから「元気がある奴だ」って言われるけれど、同じ元気でも僕とアイツでは種類が全然違う。無いものねだりなのかも知れないけど、そんなアイツが羨ましいと思う。僕のエネルギーは、ときどき意図しないところで人の神経を逆撫でにしてしまったりするからなぁ。。。