ハッピー「エンド」なんて言うんじゃない.

昨日,「彼女」からメールが来た.いちおー本人の許可をとったので転載したいと思う.

ところで、”おとしたかけら”読んだで。私もしんどかったけど、健君もいろいろ考えてたんやね。なーんか感動した


と言われて素直に喜んでいるワタクシ.書かれた人間にとって違和感を感じさせない表現がデキたということで,よーするに自慢しt(違
…なんてハナシはどーでもヨロシイ.

ただ,あーゆー締め括り方をしたのはマズかったかなと思ったんである.「ハッピーエンドで良かったです」って感想ばかりだったからだ.当たり前だが,彼女はまるきりハッピーってワケでもないし,ましてや彼女の人生はまだコレから長く長く続くのだから.下の文章を読むと,ワタクシは胸が痛くなる(死んだ友人の名はTということにして伏せさせて頂く).

Tが死んで時間が経った今、打たれ強くなったというか、感情が乏しくなったというか、、、 母の死も無意識的に上手くなんとか感情コントロールしてるみたいやし。でも、思い出すたび、二人の死は悔しさで やりきれなくなる。私にとって、かけがえのない二人。母のことは心から尊敬してる。Tも大きかった。Tとのツーショットは今も部屋に飾ってるんやけど、今の彼との写真はないのだ。彼の私への愛情はまだTを超えてない。


コレが,彼女の「今」なのだ.だけどソレでも少しは前を向けている彼女の様子に,安堵もする.

(四月から新しく勤務する病院は)田舎ののんびりした病院らしく、…中略… きっと時間的に余裕はあるはずなので、 京都近辺への勉強会にはどんどん参加し、院試も考慮に入れて、Cell*1でも読み始めるかというとこ。日本語だけど。
病気を勉強する上では数少ない症例かもしれないが、一人一人丁寧にみていこうと思ってる。あと1年でそれなりに成長していけるかどうか不安も募るが、、、なにより良き人間関係を築けたらなんとかなるのでは。
1年しっかりやって、次は大学?がんセンター?結婚や海外遠征を考えると大学かなー?臨床家として自信がつかないうちは大学へ戻るのも不安やね。ちなみに1年後大学となると彼氏と同じになるのもやりづらい、、、。いづれにせよ、努力の足らない今日この頃や。先日学会に行って思ったけど、やはり、バリバリやっている人たちに触発されることは大事やね。


まあ他にもまだイロイロと葛藤や問題はあるようだが….「オトシタカケラ」本編に対してはあまりコメントがなかったんだが,コレは小説じゃなくて現実なんである.思うことがあれば何でもイイ.何か書き込んでみてはもらえないだろうか.

*1:分子生物学のバイブル.日本語訳もあるが,高いし翻訳にも違和感アリ