その40〜救うとか,救われるとか〜


「自分には取柄がナイ」「誰も必要としてくれない」とゆー状態は,落ち込むようなコトがあったときに陥り易い.そんなトコロへ,


「キミはカワイイね」と言って女として扱ってくれたり,
「私は…いつも尊敬してたんだけどな,アナタのコト…」とか言われたりすると,コテン,と落ちてしまう(…ヒトもいる).ま,逆に言うと,そーゆーヒトコトを言うだけで,他人を満足させることも可能だってコトだけど,ソレはさておき.

その,コテン,と落ちちゃうバヤイとゆーのは,「優しくしてくれるなら(半ば)ダレでもイイ」のであって,「このシトじゃなければイケナイ理由」とゆーモノはナイ.でも別れられない…とかゆーのは,そのシトを失うと自尊心を満たしてくれるモノがなくなるからだ.つまり,プライドの拠り所を他人に依存しているのだ.

また,自分を可哀そうだと思っている人間は,可哀そうな人間を助けたがる.救われない他人を救うことで,自分の存在意義を見出し,自尊心を満足させたいからだ.だからそーゆー人間は,助けてやった相手が自立して自分の足で歩こうとすると邪魔をする.自分のプライドが満たされるためには,その相手が完全に救われてしまってはイケナイ.自分ナシで生きていけるようになってしまってはダメなのだ.コレも,プライドの拠り所を他人に依存している(ちとキョクタンな)例である.だから上の例と同様に,「救われない状態にあるなら(半ば)ダレでもイイ」とゆーコトになる.


どっちにしても,不幸なコトである.ではまた次回.