Tips from the Top2

昨日の続き。傑出した研究成果を出すための8のポイントから。

1. 本当に重要なことに取りくめ。自分がその問題を解いた時に、自分自身を誇りに思えるようなテーマを選べ。

2. 保守的になったり臆病になったりするな。こまごまとした成果を積み上げるやり方ではだめだ。

3. リスクはとらなければいけない。決して安全で退屈な道を歩くな。

4. 自分が行っている研究の分野にとことん精通しろ。

5. 周りの研究者から自分が主張する説を否定されたとしても、怖じ気づくな。その研究分野の権威が言っていることを否定するような成果を上げるくらいが良い。

6. プレゼン能力を磨け。突出した研究成果を出す研究者は、えてしてライティングも含めたプレゼン能力が高い傾向がある。

7. ハードワーカーであれ。研究時間が9時−5時、週末は休み、という研究スタイルではノーベル賞はほど遠い。

8. 子供の頃から研究の現場に触れさせてもらうべきだ。親が研究者であれば、一緒に科学的議論をするのがよい。

4の、自分の分野にとことん精通するのって、結構大変なんだよね。もちろん、論文のチェックは毎週行っておくくらいのことは必要だと思うけど。本当に詳しくなるのも一つの道だけど、僕としては、同じ分野の他の研究者と仲良くしようぜ、ということが大切だと思う。三人寄れば文殊の知恵とは言ったもので、自分がどんなに勉強しても、ある領域に関しては自分より遥かに詳しい人が、必ずいるもんである。そういう人たちと話していれば、自ずと色んな視点から物事を見ることができて、新しいアイデアも生まれやすくなるってものだから。研究は、一人でやるもんじゃないんだぜ。

5は、昨日書いたことに含まれると思うのでパス。

6.これ大事。プラゼンやライティングに関しては、一度本気で勉強するべき。日本の研究室では(アメリカでもだけど)、基本的にプレゼンやライティングについて誰も教えてくれないし、教えようともしない。せいぜい、先輩や教員のマネをするくらいなんだけど、悲しいかな、大抵の先輩や教員が、プレゼンもライティングも下手なのである。下手のマネをしても上手にはなれない。当たり前だけど。だから、スライドの作り方、図の配置や配色の仕方、そして言葉の使い方など、基本的なことはちゃんと本を読んだり、プレゼンが上手な人を捕まえて真剣に訓練する時間を持つことを心がけた方がいい。学生のうちにそれを身に付けることが出来れば、それは一生涯、あなたの助けになる。

7.これは日本人に言ってもしょーがないよね。すでにハードワーカーだもん。それより、実験時間を1割くらい削ってでも、重要な問いを見つけるために時間を割くことをオススメしたい。何かを閃くためには、人間はリラックスしないといけないんだぜ。だから、趣味でも酒でも恋でもいいから、遊ぶことを大事にしよう。