木曜日

千葉県農試で働いている後輩が、職場の同僚を連れて遊びに来た。内藤さんのアズキたちを見せてくださいと。
もちろん喜んで、ということで温室を案内して多様性を存分に堪能してもらう。葉っぱの形、枝分かれ、花の色、香り、見た目だけでもみんな全然違う。これとこれが同じ種だなんて信じられないようなものも沢山ある。もちろん交配できるから、その子供たちがいったいどんな風になるのか凄い気になるんだよね。当分そんなところまで手が回らないけれど、というような話をしながら、小一時間。
そのあと、どうするんだと聞いたら後輩は「内藤さんのプレゼンを見せてあげてください。最近になって益々CMみたいになってるやつを」と言う。オッケー、とオフィスに入ってPCを立ち上げる。タイトルページを見るなり後輩の同僚クンは

「え、すごい奇麗ですね」

うん、このタイトルページを作るだけで3日掛かってる。ここに使われてるこのフォントを探すだけでも丸一日掛かってたりするしな。笑。

後輩「そこまでしたんですか」

そこまでした。でもこんなん一回作ってしまえばずーっと使えるやん。ほしたら人はこのスライドを見る度に、あっ、あの人やって思ってくれるやろ? よし、ほな始めるで。・・・と、まあこんな感じでやってるわけよ。

同僚クン「凄い分かりやすくて面白かったです。ウチの所内セミナーに来て話して欲しいかも」
後輩「私もそう思ってるんですよ。内容もそうだけどプレゼンの作り方っていう点でも勉強になると思うし」

お、マジで? そんな話やったら喜んで乗るからいつでも呼んでよ。・・・さて。じゃあお昼でも食べに行く?

ランチを食べながらする話は、全くもっていつもの通り。
同僚クンは彼氏いるの? え、ウソ?おらんの? そっかー。じゃあもしかして今度の週末とか空いてたりする? 空いてるってか! ほなケータイの番号を・・・
・・・という話をしていたときの、僕を見ていた後輩のジトーッとした目つきが忘れられない。苦笑