月曜日

インドネシアでカゼを引いたら、そのまま咳喘息なるものを併発してしまったらしい。こんなに咳が出るのは人生で初めてだ。寝ようとしても咳が止まらなくてなかなか寝られないし、やっと寝付いても夜明け前に突然咳が出て目が覚めてしまう。しかし病院に行って医者に「喘息かも知れませんね」と言われたときには予想外過ぎてビックリしたな。へ？とか凄い間の抜けたリアクションしか取れなかったよ。でも調べてみると案外そういうもんらしい。喘息ってアレルギーだけに限らんのだな。

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先週末の飲み会、同僚が今月から海外学振でサンディエゴに行くというわけで彼の壮行会も兼ねていた。僕より一つ下なんだけど、ポスドクを挟まずに生物研の任期付になってたこともあって、すでにパーマネント。いわゆるデキる人。その彼に、２次会の席で言われた言葉。

「実は今回の海外行きは、内藤さんがきっかけだったんです。今の研究テーマは、やってれば論文を書けると思います。でも、内藤さんみたいに『オレはこれをやるんだ！』みたいに熱くなれるわけじゃない。内藤さんを見てると、自分のテーマは一生続けていくべき仕事ではないよな、って思って。任期付の間は、業績だけ目指してても良かったかも知れないけど、パーマネントになって、そしてちょうど今年度で予算も切れることだし、一度今までの研究から距離をおいて、リセットしてみようと思って。向こうのテーマは一応２年で成果が出そうなテーマをもらえたし、それをやりながらもう一度、自分が本当に何を研究したいのか、ゆっくり考えてみようと思ったんです」

そんな風に言われて、凄く嬉しい気分になってしまった。

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僕と出会った人が、僕の影響を受ける。そしてそのことを、言葉にして他の誰かに語る。そういう機会はなるべく多い方がいいと思う。そうやって言葉として語られるということ、それこそが、僕がこの世界に存在したという証になるのだから。