土曜日

今日はのんびりと文献を読んだり本を読んだりしてた。読書のBGMにはバッハがよろしい。

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昨日の夜はパートナーと一年間のお疲れ様会。開口一番、僕にとって2012年最良の出来事は、あなたの協力を得たことです、と伝えておいた。大事なことは最初に言わないと、だからね。

インフォマが出来る人はこの世にゴマンといるけれど、アズキなんていう、少なくとも現時点ではマニアックな材料に惚れ込んでくれて、しかも僕の理想にまで共感してくれるインフォマティシャンなんて、世の中にどれくらいいるだろうかと思うと、この巡り合わせには何か特別なものを感じずにはいられない。

「内藤さんは何の前触れもなくいきなりそういうことを言うから、照れちゃいますよ。。。でも、僕も内藤さんと出会って本当に良かったです」

おお、マジですか!じゃあ来年もババーンとやってやりましょう!

とまあそんな感じで楽しく盛り上がった一晩であった。尊敬する研究者は誰かとか、どんな研究者になりたいかとかそんな話もできたので◎。

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しかし昨日はショックな出来事もあった。

大学の出身ラボの博士課程の学生の1人が、僕がアズキの研究を始めた時点からこの研究を面白いと思ってくれていて、「できれば今の修論・博論の研究を続けるよりも、内藤さんのところに出て行ってアズキの研究に乗り換えたいです」というようなことを毎年言ってくれていたりしていたわけだ。もちろんウチでは大歓迎だ、いつでも来い、とこちらから誘いは掛けるものの、指導教官からストップが掛かったりして実現には至らなかったんだけども、それでも博士号を取得した暁にはウチで雇ってやるから!研究者としての見方・考え方、書類や論文の書き方、プレゼンのやり方、全部教えこんでやるから、絶対来いよ!というつもりでいたし、向こうも当然そのつもりでいてくれるものとばかり思ってたんだけど。。。

昨日彼女から届いたメールの内容が
「学位をとった後は、企業への就職を考えています。学位をとった後に内藤さんの研究に参加させていただくという可能性も低いです。」

あまりの衝撃にクラッときてしまった。こんなにショックを受けたのは何年ぶりだろうと思うくらいショックだった。

仲間が増える、という期待が外れてしまったこともショックだったんだけど、それ以上に、彼女は育て甲斐があると思っていて、だから僕の下で修行を積んだ彼女がやがては巣立ち、他所の研究機関や大学で活躍する、というところまで想像が膨らんでしまっていたので、それが全部キャンセルになってしまったのがどうしようもなくショックだったわけだ。

まあ、もう言っても仕方がないわけだが、この気持はどこかに吐き出しておかないと、僕自身が引き摺ってしまいそうだったので、ここに正直に書いておくことにする。

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明日から僕の実家や嫁の実家に帰るので、年内の更新は今日が最後。いつも読みに来てくれる人、今年一年どうもありがとう。来年もどうぞよろしく。みなさんの2013年が良き一年になりますように。