火曜日

論文がよーやくアクセプトされた。あー良かった。いちおう、僕にとっては初のCorresponding Authorとしての論文になるわけだけど、その経緯たるや随分紆余曲折があったわけで。そもそもアズキの葉緑体ミトコンドリアのゲノムを繋いでみたのは、次世代シーケンサーのデータを自分で扱えるようになるための練習のつもりだったんだよね。でも繋げてみたら、思いも寄らない事実に出会って、でもその意味が全然分からない。とりあえず学会発表だけしとこと思って発表してみたら思いの外ウケて、じゃあ論文にしとくかと思ったけど、事実としては興味深いけど、そこに学術的な意義も応用的価値も見出だせない。。。でもそれがなければ論文として認めてもらえない。。。だったらわざわざ論文なんて書かなくてもいいか。。。でも論文として公表しておかなければ、そもそもアズキのオルガネラゲノムは解読されてて誰でも自由にダウンロード出来ますよという情報さえ人に知れないままになってしまう。。。それはさすがに研究者としての矜持が許さぬ。。。というわけで、何とか投稿した論文。 

で、だから内輪には「練習です」と公言してたのに、なぜかセンター長は遺伝資源センターの今年度の主な成果として「アズキのオルガネラゲノム解読」を数え挙げてしまったりして。で、当然、所の内部成績評価会では幹部から「何のためにオルガネラのゲノムを読んだのか」って突っ込まれてたらしいし。ああ、だから言わんこっちゃない。。。

でも、ほんとに論文を見てくれた人には「えっ、そーなの?」って言わせる自信ならある。そう、読まなくてもいいんです。図が4つあるんだけど、その図を見るだけで論文の内容は7割くらい分かっちゃうはず。もちろん、細かいことは読んでもらわないと分からないだろうけど、それは細かいことが気になる人だけ、ね。

まーとにかく、これで僕は自由だー!(笑)