木曜日

今日は一日セミナー。サブ=サハラと言われるアフリカの国々の農業の現状を知るにはいい機会だった。しかし現在の経済成長率の上位10カ国のうち、6カ国がアフリカの国家なのな。Rising Africaって言葉は確かにあちこちで見かけるけども。
 とはいえ、問題もまた山積み。特に農村部の貧困は改善しつつあると言ってもゴールには程遠いわけで。で、そういう農村部の貧困を改善する最も有効な方法は、農村部での農業生産を改善すること。これに尽きるのだ。余った農作物を換金し、そのお金で子供に教育を受けさせる。そうやって新しい品種や栽培法、そして市場についての知識とスキルを身に付けた子供が、生活レベルのさらなる改善を導く…という正の連鎖を生むわけだ。楽観的観測に聞こえるかも知れないけれど、それは現実に幾つもの国で起こってきたし、今も起こりつつあることなのだ、ということは忘れてはなるまい。がしかし、FAOの統計ではその流れは明らかに鈍化しつつある、となっている。
 だからこそ僕らは研究を続ける。農学者なんだからな。