日曜日

育種学会で一般講演と受賞講演、そして作物学会の若手の会でプレゼンしてきた。特に育種学会では一日に2回も、それも全く違う内容のプレゼンをしなくちゃいけなかったからなぁ。今回の準備は大変だった、ほんとに。そして無理が祟って風邪を引いてしまったようだ。今日はダウン。

しかし、育種の一般講演はタイトルに工夫が足りなかったな。裏側でイネの超大規模解析の発表があったせいでそっちに観客をかなり食われた。本気で馬鹿馬鹿しいと思うけど、今はタイトルに「次世代シーケンサー」の言葉を入れておいた方が良さそうだ。目的よりも手段の方をアピールするなんて、本当に馬鹿馬鹿しいと思うけど。

逆に、奨励賞の受賞講演は、特大の会場で、学会参加者のほとんどが聞いてくれるんだもんね。気持ち良かったわー(笑)。とは言え、ステージも広いしスクリーンはバカデカいしで、いつものように指し棒を使ってマイクなしで、ってわけにはいかなかったけどね。それでも過去のプレゼンを全面的にリメイクした甲斐もあって、目立つすぎるくらい目立ってきた。僕のやり方が全面的に気に入らない一部の人を除けば、僕の話それ自体が楽しいと思ってもらえたはず。それにしても、推薦人として師匠が僕を紹介してくれるときに、あんなにボロクソに弄りまくってくれるとは思ってなかった(笑)。お陰様で会場は大爆笑だったから、僕が話し始める前から既にいい空気が出来ていたわけだけど。受賞講演後の懇親会では沢山の人から「あなたのお話は本当に面白かった」と言ってもらえたので、大満足。でも本当は、トランスポゾンよりアズキの話を聞いてもらいたいんだよな〜。ま、それはこれから頑張っていけばいいことか。

懇親会後に京大育種研のOB・先輩方や後輩たちが祝賀会を催してくれて、特に昔の指導教官や後輩たちが贈ってくれた挨拶の言葉には本当に感動して泣きそうになってしまった。僕の隣に座っていた師匠は「凄いなぁ。あんなに心の篭った言葉を次々言ってもらえる人って滅多にいないよ?」と。はい、人生の宝にします。。。この日はホテルに戻ってからもずっと余韻が続いてて、最高にいい気分で眠りに就くことができた。

学会二日目は座長と、知り合いの講演を聞いて回った後、若手の会で締め括り。アカギのおかげで大いに盛り上がった。

作物学会では学生時代に隣のラボにいた連中と懐かしい再会をして、夕方にこちらの若手の会でプレゼンをさせてもらった。今回は他所の学会からスピーカーを呼んでくるという企画だったので、育種学会の僕に加えて、土壌肥料学会の人と、気象学会の人と。このお二人と知り合えたのは大きかったかも知れない。他にも何人か面白そうな連中を捕まえたので、これからの展開を考えると楽しくてたまらない。もちろん、それが本当に実現するかどうかは分からないけれど、そうやってあれこれ考えるのが僕の一番大事な役割だと思ってるしね。