日曜日

畑に1万個の種子を撒く。それも野生種の種子を。野生種の種子は、何年も土の中で眠り続けておくために種皮が水を通さないように出来ている。だって、ある年に実った種子が、翌年全部発芽したけど、その年は運悪く全然雨が降らなくて植物は全部枯れました、なんてことになったら種が絶滅しちゃうもんね。だから野生種の種子は、実ってから2年後に発芽するものもあれば、5年後、10年後にようやく芽を出すものもある。そうやってバラバラに発芽した方が、種を存続できる可能性は上がるってわけ。

でも、畑に撒く種子は全部発芽してもらわないと困るので、強制的に発芽させる。つまり、種皮が水を通さないなら、その種皮に刃物やドリルを使って穴を開けてしまえばいいわけだ。。。とはいえ、野生種の豆って小さいのよ。

http://twitpic.com/czyxfe ←こんな感じ。

あんまり小さいので、時々爪が削れたり、指の皮も一緒に削れちゃったりする。それを1万個。この土日で、僕と部下二人の3人で、1人あたり約3,000強の種子を削ってやったわけだ。どうだこのやろう。

今年のこの栽培は、大きな目標に向けての大きな一歩になるはず。もちろんゴールはまだまだ先だけど、この秋〜冬に掛けて得られる成果は、きっと僕らを大きく前進させてくれるに違いない。そう思えるから、こんな作業も続けられる。

さあ、明日はまた畑の下準備だ。そして火曜・水曜で一気に種を撒く。そしていつかきっと作ってやる。全く新しい作物を!