日曜日

さて、先週の出張の話をば。

木曜は名大。接ぎ木名人と来年度の研究計画について話してきた。ウチの限られたスペースと、そして来年度実行予定の耐性評価との兼ね合いを使って、どういう接ぎ木実験をするのがいちばん良かろうかと。2時間半くらいあーだこーだと話したあと、急に「じゃあこうしよう!」みたいなのを思いついた。それまで話してたことを全部流してしまうようなプランだったので、名人くんも最初は「えっ!?」みたいな感じだったけど、説明したら凄く納得してくれた模様。その後は定番の飲み会。みんな僕のキャラを勝手に決め付け過ぎ(笑)。

金曜は基生研の長谷部ラボへ。こないだの遺伝学会で初めてここの玉田くんとちゃんと口を聞いたんだけど、そしたら何と京大農学部の同級生だったことが発覚して、今回の出張の件もトントン拍子に進んだのだった。当時はお互いの顔も名前も全然知らなかったんだけど。でも僕がまだアメリカに居た頃に一度彼の学会発表を聞いたことがあって、そのときに「この人、とんでもないキレモノだなー」と思ってたのだった。玉田くんは玉田くんで、僕のことを「実は前から意識してた」とか言ってくれるんだけど、何それチョー嬉しい!
 で、今回の最大の目的は長谷部研が所有しているPacbioシーケンサーを使わせて頂きたいということを伝え、承諾してもらうことだった。で、セミナー後、長谷部先生に直接その話をしたら「いいよいいよ!空いてるときは好きなだけ使ってもらっていいから」と二つ返事でOKをもらってしまった。マジっすか!やったー!ばんざーい!!
 でも、あとで玉田くんから聞いたら「内藤さんだったら絶対大丈夫だとは思ってたんだけど、本当は長谷部先生厳しいんだよ。今まで何人もあれを使わせて欲しいって頼みに来てたけど、ほとんど追い返されてたから。それが二つ返事でOKだもん。内藤さんの話がよっぽど良かったんだねえ。ていうか実際メチャクチャ面白かったし」
 とかいう話をされて有頂天になりかけてたら、玉田くんがすばる天体望遠鏡の人たちと共同で作っている顕微鏡の話を聞いてすっかり降参。聞いてるだけで、それが細胞生物学に革命を起こす技術だってことがすぐに分かってしまうくらい、凄い技術だ。
 同じ1978年の早生まれ同士、切磋琢磨しながら仲良くできればなー、と思う。そのためには、僕自身も彼に刺激を与え続けられるような研究を展開していかなきゃいけないってことだけど。いや、彼と張り合うのはムチャか。。。もうちょっと控えめに生きようかな(笑)