火曜日
今月は戦いだった。とりあえず明日提出すればこの戦いは終わる。それにしても今回は結構制約の多い研究予算だったなぁ。。。それに合わせて言葉を選ぶのも大変だった。通ればいいけど。。。どこかもう一声足りないという気はする。壮大な構想であると言い切る自信はあるけど。
-
-
-
- -
-
-
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2013/04/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (9件) を見る
しかし治世の後半には、強大な権力を徒に振るうだけの暴君になってしまう。諌める者は遠ざけられ、周囲には阿る者ばかり。全てが思いのままになってしまい、気に入らないことは臣下に責任を取らせて殺してしまう。しかしその裏にある、全てが労せず手に入ってしまうがゆえの、孤独。
正直、武帝は退廃したまま絶望の中で死んでいくのかと憂鬱な気分で読み進めていたのだけど、どうしてなかなか、感動しまくりのクライマックスだった。側近中の側近とも言える、桑弘洋の最期は涙なしには読めない。史実では、武帝の死後間もなくして桑弘洋は反乱を主導しているのだけど、その理由をこんな風に解釈した作者に僕は拍手を送りたい。
衛青、霍去病、桑弘洋、李広、李陵、蘇武、霍光、そして司馬遷。特に晩年の司馬遷が吐くセリフの一つ一つは心に沁みた。
武帝に追い詰められた後、力を蓄えて反撃に出た匈奴の描かれ方も熱かった。
面白かった。三国志もメチャクチャ面白かったけど、これも大変面白かった。