木曜日

高校生トーク本番。見学に来るのは14人と聞いていたけど、蓋を開けてみると20人に増えてた。ええこっちゃー。

しかし高校生に向けて研究の話をするのなんて初めてだったから、内容をどういう風に落としこんで、どういう言葉で説明すればいいのか非常に気を使った。でも、もし僕がやろうとしていることの意味や価値を理解してくれる高校生がこの世に存在してくれるとしたら、研究者としてこれほど嬉しいことはない。それに、せっかくこの研究所まで足を運んでくれるのである。退屈な話を聞かせてしまっては申し訳も何もないではないか。

そういうわけで、1ヶ月前から帰宅後の時間はずーっと今回のための準備に費やしてきた。パワポのスライドの総数は86。質疑応答用に準備したものまで含めると91枚だ。それを40分くらいで話す。いつものように、関西弁丸出しで。

結果は、多分、文句なしだったと思う。生徒たちの表情はずっと明るかったし、終わってから何人かの生徒とメアド交換したし、僕のツイッターを発見してフォローしてくれた生徒もいるし(笑)。あとからメールで「楽しかったです」とか「さいこーに面白い講演をありがとうございました!」とか言ってくれちゃっていやもーマジでたまらんね。今日の場をセッティングしてくれた広報の人も「今までやってもらった中で一番おもしろかったです。次にどんなスライドが出てくるのか、こんなに気になった講演なんてないですよ。高校生があんなにノートを取ってる姿も他の人では見られなかったし」とか「ていうか、私が感動して泣きそうになっちゃった」とか言ってくれるし、ほんま引き受けて良かったわー。

そして今回の経験のお陰で、もう一般向けにプレゼンするのは全く怖くなくなった。今回作ったスライドは今後いくらでも使い回せることだし、今後もこういう話があれば迷わず引き受けさせてもらおう。

でも今日の最大のハイライトは、「学生時代に特に頑張ったことは何ですか?」と聞かれて「とにかく本を読んだこと。どんな本でもええから活字を読むってのは大事なことやぞ」と答えたら「じゃあオススメの本は何ですか」ときたので、「高校生にも薦められる本やろー・・・『性欲の科学』かな!(笑)」と返したことだな、絶対。

性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し女は「男同士」に萌えるのか

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